REPORTS | 第1戦・第2戦 富士スピードウェイ

2026 第1戦 富士 CHクラス決勝レースレポート

大荒れの開幕戦、五十嵐文太郎が逆転勝ち! 熊谷憲太、百瀬翔が2〜3位に

 インディペンデントクラスの決勝終了から約15分のインターバルを置き、午前9時20分にフォーメーションラップがスタートしたチャンピオンクラスの第1戦決勝。こちらも好天の下、32台のマシンが14周の戦いに挑むこととなったが、前日の予選でポールポジションを手にしたのはルーキー酒井涼。これに2年目の武藤雅奈が続き、さらに3番手にルーキー五十嵐文太郎がつけ、TGR-DC Racing School勢が予選1-2-3を占める。この3台に続く4〜5番手には、OTG MOTOR SPORTSの熊谷憲太と翁長実希。6番グリッドには昨年のランキング3位で唯一勝利の味を知る白崎稜が並んだ。



 午前9時24分にレッドシグナルが消灯、スタートが切られたが、ここでまずまずの動き出しを見せた酒井涼がトップを守って1コーナーへ。酒井涼には武藤、五十嵐が順当に続いたが、熊谷、翁長がともにスタートで遅れ、代わって1コーナーでは白崎が4番手に。同じく豊島里空斗が5番手にポジションを上げることに成功、さらに鈴木恵武も6番手とOTG勢の前に出る。

 オープニングラップのヘアピンで酒井涼のインに武藤が飛び込むが、この2台の競り合いに五十嵐、白崎も加わり、1周目のダンロップコーナーで早くも四つ巴の接近戦が展開されるが、GR GTコーナーで白崎が武藤を攻略し3番手に浮上する。まずは1周目を酒井涼が制し、五十嵐、白崎、武藤、鈴木恵武、豊島がトップ6となるが、好スタートを決めた落合蓮音が7番手までポジションアップ。




 2周目も上位から下位まで接近戦が至る所で展開される中で、コカコーラコーナー立ち上がりで鈴木恵武が前で白崎と武藤が競り合う間に白崎をかわして4番手に浮上。白崎はさらにヘアピンから300Rにかけて落合、豊島の攻勢を受けることとなったが、ダンロップコーナーへのアプローチでラインが交錯したか、落合が白崎に追突してしまう。
 ところが、その直前でダンロップコーナーに入っていた鈴木恵武が武藤に追突してしまい、武藤がダンロップコーナーの中でスピンし逆を向いてストップ、大きくポジション下げてしまう。

 2周目を終え、トップ6のオーダーは酒井涼、五十嵐、鈴木恵武、白崎、落合、そして中井陽斗となるが、3周目の1コーナーでは落合が白崎をパス。しかし、その背後では中団での攻防の中でブレーキをロックさせたLu You Deが止まりきれず、1コーナーへアプローチしていた鈴木悠太に追突。鈴木悠太のマシンは大きくダメージを受けてその場でリタイアに。

 この鈴木悠太のマシンを回収するため、3周目からセーフティーカーが導入されることとなったが、この時点でのトップ6は酒井涼、五十嵐、鈴木恵武、落合、白崎、豊島というオーダー。このセーフティーカーランは6周目まで続き、6周終了時7周目からレースはリスタートとなった。



 ここでのリスタートは酒井涼がうまく決めてトップを死守。しかし後続集団は接戦となり、鈴木恵武をかわした落合が1コーナーで五十嵐に並びかけるが、これは五十嵐が防御に成功。アウト側にいた落合のインに鈴木恵武が飛び込み、再び鈴木恵武が3番手を奪い返す。そこからは鈴木恵武、落合、白崎の3台が3番手争いを展開するが、直後のダンロップコーナーへのアプローチで混戦の中で行き場を失った酒井翔太が熊谷と接触し跳ね上がりクラッシュ。さらにダンロップコーナー内で中井が白崎に追突し白崎がスピンを喫して大きく後退してしまう。



 この酒井翔太の車両を回収するため、2度目のセーフティーカーが導入されることとなったが、このセーフティーカーは10周終了時まで続き、11周目にレースはリスタートとなるも、この時のリスタートではトップの酒井がピットインするセーフティーカーに近づきすぎ、ペースをコントロールしたためか隊列が接近したままリスタートを迎えることとなり、1コーナーで五十嵐が酒井涼のインに飛び込みトップが入れ替わる。なんとか粘った酒井涼がコカコーラコーナーで首位を奪還するが、ダンロップコーナーで五十嵐が再びトップを奪う。
 この攻防の争いの背後では、追い上げてきた百瀬翔が中井をかわして5番手に浮上。熊谷も同様にポジションを上げていく。



 12周目のストレートではスリップを活かした落合がトップに躍り出るが、酒井涼がテール・トゥ・ノーズで続き、首位争いは予断を許さない状況が続く。
 すると、そのままのオーダーで迎えた最終ラップ、1コーナーで酒井涼が落合のインに飛び込み2台は並走。コカコーラコーナーでは落合がトップを死守も、ヘアピンで再び酒井涼が落合のインに。
 しかし、ここまで前の2台の攻防を伺っていた3番手の五十嵐が、ヘアピン立ち上がりで一気に首位を奪う。ダンロップコーナーでは五十嵐、落合、酒井涼、さらに鈴木恵武も加わっての優勝争いとなるが、この攻防で弾かれた酒井涼のインに13周目に百瀬をかわして5番手に浮上していた熊谷が飛び込み、GR GTコーナーへは五十嵐、落合、鈴木恵武、熊谷、酒井涼、百瀬といったオーダーで飛び込むが、順位変動はここまで。



 最後の最後にチャンスを掴んだ五十嵐が逆転で今季開幕戦のウイナーとなった。以下落合、鈴木恵武、熊谷、百瀬、酒井涼という順でチェッカーを受けたものの、激戦であったことを証明するかのように、接触や走路外からの追い越しなどのペナルティーが多発。上位陣では落合に10秒のタイムペナルティーが科せられたほか、鈴木恵武には他車への追突により競技結果への40秒加算、酒井涼にも5秒のタイムペナルティーなどがあったことから、大きく順位が変動することとなり、優勝は五十嵐で変わらないものの、2位に熊谷、3位に百瀬、さらに4〜6位には三浦柚貴、山本聖渚、武藤雅奈が繰り上がることとなっている。






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