REPORTS | 第11戦・第12戦 オートポリス

2025 第12戦 オートポリス INDPクラス決勝レースレポート

SCスタートからの攻防を制したのは今田! 清水、KENTAROが表彰台獲得

 第11戦決勝が行われた土曜から一夜明け、10月19日日曜のオートポリスは、早朝からサーキット周辺が濃霧に覆われてしまう。セーフティーカーによるコース確認等を行なった結果、コースインは8分間ディレイとなったものの、第12戦インディペンデントクラス決勝は、午前8時23分に決勝のスタート時刻を迎えた。


 しかしながら、一部コースでは変わらず霧による視界不良がある状況で、レースは全車リヤライトを点灯させながらの、セーフティーカー先導によるレーススタートとなり、ポールシッターのKENTAROを先頭に、今田信宏、清水康弘、植田正幸、KEN ALEX、赤松昌一朗のトップ6からグリッドを離れていく。


 セーフティーカー先導のまま、レースは5周目を終えたが、徐々に霧が晴れ始めたことから、6周目にセーフティーカーは消灯。本格的な戦いの火蓋が、6周終了時7周目から切って落とされることとなった。


 トップでスタートしたKENTAROだったが、その背後には今田がピタリとつけており、スタート直後の1コーナーでスリップから抜け出た今田がKENTAROを捕える。さらには第2ヘアピンへの飛び込みで清水がKENTAROをかわして2番手に浮上し、KENTAROは3番手に。さらには植田もKENTAROをセクター3でパスし、ポールポジションからの連勝を狙ったKENTAROは一気に4番手にポジションを下げてしまう。

 このKENTAROの後方では、同ポイントでランキング首位に並ぶDRAGONが7番手スタートから早々に6番手にポジションアップすると、さらにKEN ALEXをとらえて5番手に。


 この7周目を終えた段階でのトップ6のオーダーは、今田、清水、植田、KENTARO、DRAGON、中島功。タイトルを争うKENTAROとDRAGONが急接近し、今後の行方に大きな注目が集まったが、続く8周目の1コーナーでKENTAROが植田のインに飛び込み、1〜2コーナーにかけてじりじりと3番手を奪い返していく。その流れのまま3コーナーで植田の前に出たKENTAROだが、その背後ではDRAGONが植田をターン4にかけてオーバーテイクしようとしたが、ここで植田とDRAGONが接触。そのためDRAGONがスピン状態となったところで、そのアウト側にいた中島の車両と接触し、DRAGONと中島の2台はコースアウトしバリアにクラッシュしてしまう。


 この大きなアクシデントにより、再びセーフティーカーが導入されることとなったが、すでにレースの最大時間である30分が間近に迫っている状況で、車両回収とコース改修作業が続けられる中、結局10周を終えたところで時間切れチェッカーとなり、優勝は今田。清水が2位を得てFIA-F4での初表彰台に立ち、連勝こそならなかったが3位にはKENTARO。以下、4〜6位には植田、KEN ALEX、赤松が入っている。


 なお、チャンピオンの行方はKENTARO、今田、DRAGONの三つ巴の状況のまま最終大会もてぎに持ち越しとなるが、チームチャンピオンについては今田の優勝によってB-MAX RACING TEAMが連覇を決めている。


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