REPORTS | 第11戦・第12戦 オートポリス

2025 第12戦 オートポリス CHクラス決勝レースレポート

独走の白崎稜が逆転で今季2勝目をマーク! 森山冬星、百瀬翔が2〜3位に

 インディペンデントクラスの第12戦決勝終了後、すぐさまコースインとなった第12戦チャンピオンクラス(CHクラスクラス)決勝は、10分間ディレイした午前9時10分にコースイン開始となった。



 この第12戦決勝のポールシッターは森山冬星。2番グリッドには白崎稜、3番グリッドには佐藤樹が続き、以下百瀬翔、武藤雅奈、洞地遼大までがトップ6。前日勝利を飾った鈴木斗輝哉は7番グリッドからの追い上げを期することとなったが、セーフティーカー先導スタートとなったインディペンデントクラスの決勝とは異なり、霧の影響もなくなったことで、通常のスタンディングスタートが選択された。



 フォーメーションラップを終えた午前9時28分、レッドシグナルが消灯すると各車いっせいにスタートを切ったが、ここでポールポジションの森山を上回る動き出しを見せたのは白崎。1コーナーへの加速で早々に首位に躍り出る。
 一方の森山はイン側から佐藤にも並びかけられるが、なんとか粘って2番手を佐藤と並走しながらの攻防に。この争いは2〜3コーナーを超えてターン4まで続いたが、ここで両者は僅かに接触。ここで佐藤がバランスを崩して失速、アウト側にはらんだ間に、百瀬、洞地、さらには鈴木斗輝哉までもが先行することに。



 さらに第2ヘアピンでの攻防で鈴木斗輝哉が洞地をオーバーテイク、立ち上がりで行き場のなかった洞地はダートに片輪を落として失速してしまい、ここで佐藤にポジションを奪われることに。
 この結果、トップ6は白崎、森山、百瀬、鈴木斗輝哉、佐藤、洞地というオーダーに変わった。



 オープニングラップを終え、トップ白崎は早くも1秒4のマージンを稼ぐ。2番手森山には百瀬が僅差で追走。さらに鈴木斗輝哉もこれに続くが、序盤は接触の影響があったか佐藤はペースが上がらず、洞地の攻勢を受ける展開。前の鈴木斗輝哉とのギャップも早々に1秒半ほどとなってしまう。



 トップの白崎は4周目に1分54秒042のファステストラップを叩き出すと、序盤は1周ごとに森山以下をコンマ5秒ほどずつ引き離していく盤石の展開。森山は終始百瀬にコンマ数秒差での追走を受ける中、なかなか前を追うことができない。



 レースが中盤戦に入ると、徐々にラップタイムが落ちる車両が増える中、白崎は1分54秒台をキープ。2番手以下の攻防の中では、各車厳しくなり始めたか、なかなか決め手を欠いており、拮抗した接近戦が続けられるものの、順位変動のないままレースが進んでいくことに。



 結局、白崎はスタートで首位に立ってから以降、全く後続を寄せ付けることなく約6秒差をつけて独走でトップチェッカー。開幕富士での第2戦以来となる、久々の今季2勝目を手にすることとなった。2位には森山、3位には自己最高位タイとなる百瀬が入った。
 なおタイトルを争う鈴木斗輝哉が4位、佐藤が5位となったことで、チャンピオン争いは最終大会もてぎへ持ち越しに。6位には洞地が入っている。

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