REPORTS | 第6戦・第7戦 鈴鹿サーキット

2025 第7戦 鈴鹿 決勝レースレポート

最SC3度導⼊の乱戦、新原光太郎が今季初優勝! INDPでも今⽥信宏がKENTARO抑え今季初V飾る

酷暑が続く週末、8⽉24⽇(⽇)の午前10時15分にコースイン開始となったFIA-F4選⼿権第7戦決勝。この⽇も朝から気温がぐんぐん上昇する中、ドライコンディションで11周の攻防が展開されることとなった。

チャンピオンクラス(以下CHクラス)のポールシッターは、昨⽇の第6戦に続いて新原光太郎。予選2番⼿には洞地遼⼤が並び、2列⽬には4連勝中の佐藤樹と熊⾕憲太、3列⽬には百瀬翔と松井啓⼈が続く上位グリッド。1周のフォーメーションラップを終え、レッドシグナルが午前10時44分に消えた。

最SC3度導⼊の乱戦、新原光太郎が今季初優勝!INDPでも今⽥信宏がKENTARO抑え今季初V飾る

ここでフロントロウの2台はまずまずの動き出し。1コーナーでは新原がホールショットを奪い、洞地は2番⼿、これに佐藤が3番⼿で続いたが、4番グリッドの熊⾕はやや出遅れ、代わって百瀬が4番⼿、松井が5番⼿、さらには鈴⽊⽃輝哉が6番⼿に浮上も、2コーナーで熊⾕がインを奪い、S字⼊り⼝では新原、洞地、佐藤、百瀬、松井、熊⾕がトップ6となり鈴⽊⽃輝哉は7番⼿に。

しかし、集団の密集の中、S字ふたつ⽬で接触が発⽣し1台がグラベルストップ。このため昨
⽇に続いていきなりのセーフティーカー導⼊となるが、素早い回収作業により2周⽬にはセーフ
ティーカーのライトが消灯。レースは2周終了時、3周⽬からリスタートとなった。

最SC3度導⼊の乱戦、新原光太郎が今季初優勝!INDPでも今⽥信宏がKENTARO抑え今季初V飾る

ここで隊列を引っ張る新原の背後には、シケインで洞地が⾁薄していたが、逆に洞地がシケインからの⽴ち上がりで遅れてしまい、3番⼿佐藤にチャンスを与えてしまうこととなり、新原はトップをキープも、洞地は1コーナーで佐藤の先⾏を許すこととなってしまう。

3周⽬を新原、佐藤に次ぐ3番⼿で終えた洞地だったが、背後には百瀬が接近。4周⽬の1コーナー〜S字にかけて百瀬に並びかけられた洞地は、S字進⼊で4番⼿に後退することに。その背後ではシケインで熊⾕が松井をオーバーテイク、さらに松井には迫隆眞が並びかけるが、さらには鈴⽊⽃輝哉もこの集団に加わりトップ6が混戦模様となる。

この攻防の中、5周⽬の2コーナーで熊⾕と並⾛していた迫はコースオフしてポジションを下げ、S字⼊り⼝では5番⼿熊⾕、6番⼿鈴⽊⽃輝哉、7番⼿松井というオーダーに。

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トップ新原は昨⽇と似た展開で、リスタート後に再び佐藤に1秒ほどの差をつけていたが、6周⽬のヘアピンで落合蓮⾳と菊池貴博が接触し落合のマシンがストップ。これにより、またもセーフティーカーが出動する。

このセーフティーカーは8周⽬に消灯し、9周⽬からリスタートとなったが、ここではトップ新原は少し早めに加速し、うまく佐藤を引き離してのリスタートに成功、トップをキープ。

しかし、この9周⽬の後半、インディペンデントクラスの2台が相次いで130Rでバリアにクラッシュしてしまい、なんと3度⽬のセーフティーカーが⼊ることに。

残念ながら残り2周ではレース再開は果たせず、セーフティーカー先導のまま隊列はファイナルラップに突⼊。最終シケインを⽴ち上がってセーフティーカーはピットに向かうも、新原を先頭とする集団は追い越し禁⽌のままチェッカーを迎え、新原が昨年の鈴⿅最終戦以来となる⾃⾝2勝⽬、今季初優勝をつかみガッツポーズでフィニッシュ。連勝が4でストップも佐藤は2位となり、3位には初表彰台となる百瀬が⼊った。

なお、混戦となった中、4〜6位には洞地、熊⾕、鈴⽊⽃輝哉が続いた。

最SC3度導⼊の乱戦、新原光太郎が今季初優勝!INDPでも今⽥信宏がKENTARO抑え今季初V飾る

19台が出⾛したインディペンデントクラス(以下INDPクラス)では、KENTAROがポールポジション。⾚松昌⼀朗、DRAGON、今⽥信宏、KEN ALEX、植⽥正幸が3列⽬までに並ぶ上位グリッドとなった。

最SC3度導⼊の乱戦、新原光太郎が今季初優勝!INDPでも今⽥信宏がKENTARO抑え今季初V飾る

レッドシグナルが消えると、KENTAROはまずまずのスタートもさらに好スタートを決めた今⽥が1〜2コーナー間でKENTAROに並びかけ、オープニングラップにトップに躍り出る。

しかし、その背後でS字の中で⼤阪⼋郎とKEN ALEXが接触してしまい、⼤阪のマシンがグラベルにストップしたことで、セーフティーカーが導⼊される。

この段階でのINDPクラスのオーダーは、今⽥、KENTARO、植⽥、DRAGON、清⽔剛、⼩⾕素弘というトップ6で、⾚松は7番⼿までポジションを下げる。

3周⽬のリスタートから、INDPクラスでも接近戦が展開されるが、今⽥はKENTAROに隙を与えずトップをキープ。植⽥はこの2台からやや離され、4周⽬にはDRAGONの後塵を排することになるが、そのDRAGONの前には遅れたCHクラスの⾞両が1台⼊り、3番⼿浮上のDRAGONもトップ2台を追う展開とはならない。

すると6周⽬にCHクラス2台がヘアピン⽴ち上がりで絡み、2度⽬のセーフティーカーが⼊ると、再びINDPクラスも密集状態となるが、このセーフティーカーがコースを離れた9周⽬には、130Rで中島功、齋藤真紀雄がそれぞれ単独でコースアウトしバリアにクラッシュするアクシデントが発⽣してしまい、このため3度⽬のセーフティーカーが⼊ることに。

結局セーフティーカー先導のままファイナルラップを迎えることとなり、2回のリスタートを決めて⾸位を譲らなかった今⽥が逃げ切って今季初優勝。2位にKENTARO、3位にはDRAGONが⼊り、4〜6位には植⽥、清⽔、⼩⾕が続いた。

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