REPORTS | 第6戦・第7戦 鈴鹿サーキット

2025 第6戦 鈴鹿 決勝レースレポート

最終周の⼤逆転で佐藤樹がPP新原下し4連勝! INDPではDRAGONが危なげなく3連勝を飾る

ピットウォークが終わった午後1時45分、FIA-F4選⼿権第6戦決勝のコースインがスタートした。49台が並んだグリッドだが、ポールポジションは新原光太郎。これにポイントリーダーの佐藤樹、そして熊⾕憲太、洞地遼⼤、鈴⽊⽃輝哉、百瀬翔が続く上位の顔ぶれとなった。

最終周の⼤逆転で佐藤樹がPP新原下し4連勝!INDPではDRAGONが危なげなく3連勝を飾る

照りつける⽇差しの中、午後2時ちょうどに迎えたスタート。レッドシグナルが消えると、各⾞いっせいに動き出したが、ポールの新原よりも2番グリッドの佐藤の伸びが良く、1コーナーで2台は並⾛。しかし、新原も引かず並⾛のままS字へ向かうこととなり、結局S字⼊り⼝で新原がトップを守ることに成功する。

そのまま隊列はS字〜逆バンク〜デグナーへと向かうが、後⽅のインディペンデントクラスでアクシデントがあり、1台がバリアにクラッシュ。上位集団ではデグナーへの⾶び込みで3番⼿熊⾕のインを鈴⽊⽃輝哉が奪って3番⼿に浮上を果たすが、この直後にセーフティーカーが導⼊されることに。

最終周の⼤逆転で佐藤樹がPP新原下し4連勝!INDPではDRAGONが危なげなく3連勝を飾る

新原、佐藤、鈴⽊⽃輝哉、熊⾕、洞地、百瀬のトップ6となったが、このセーフティーカーは3周⽬に消灯。3周終了時4周⽬からレースはリスタートとなったが、トップ新原はトップをキープしたが、その背後では洞地が熊⾕にプレッシャーをかける状況。リスタート直後はなんとか4番⼿を守った熊⾕だったが、6周⽬のシケインで洞地が熊⾕のインを突き、4番⼿を奪う。

リスタート後、じりじりとギャップを拡⼤し約1秒強のマージンを築いた新原だったが、8周⽬の130Rで3台の⾞両が交錯するアクシデントが発⽣し、鈴⽊悠太のマシンがグラベルストップしてしまう。このため、このレース2度⽬のセーフティーカーが導⼊されることとなった。

これで再びリードがリセットされることとなった新原だったが、レースは10周終了時11周⽬にリスタート。ラスト1周勝負という格好となったが、このリスタートで新原の背後には2番⼿佐藤がピタリとつけて最終コーナーを⽴ち上がると、スリップを⽣かして1コーナーでアウトから新原に並びかける。新原も粘ったものの、スタート直後と逆の位置関係となった両者は、S字で佐藤が前に。

この最終ラップの⼤逆転によりトップに⽴った佐藤はそのままトップチェッカー。これで連勝を「4」にまで伸ばすことに。

惜しくも敗れた新原は2位。3位には最終ラップの洞地の攻勢をしのいだ鈴⽊⽃輝哉。以下洞地、熊⾕、百瀬が4〜6位となった。

最終周の⼤逆転で佐藤樹がPP新原下し4連勝!INDPではDRAGONが危なげなく3連勝を飾る
最終周の⼤逆転で佐藤樹がPP新原下し4連勝!INDPではDRAGONが危なげなく3連勝を飾る
最終周の⼤逆転で佐藤樹がPP新原下し4連勝!INDPではDRAGONが危なげなく3連勝を飾る

⼀⽅のINDPクラスの上位グリッドには、PPにDRAGON、予選2番⼿にKENTAROと、ポイントランキングで同点⾸位にいるふたりが並び、3番⼿にKEN ALEX、4番⼿に今⽥信宏、5番⼿に植⽥正幸、6番⼿に⾚松昌⼀朗らが続く格好となった。

レッドシグナルが消えると、DRAGON、KENTAROは並びかけるように1コーナーへ向かったが、僅かに先⾏したかに⾒えたKENTAROだったが、2コーナー付近でコースオフを喫してポジションダウン。これでDRAGONがトップを守り、植⽥、今⽥、KEN ALEXが続き、KENTAROは5番⼿にまで後退してしまう。

ところが、このオープニングラップのINDPクラスでは密集状態の中、S字で三浦和貴がコースアウトしバリアにクラッシュしてしまい、セーフティーカーが導⼊される。

レースは3周終了時4周⽬にリスタートを迎えたが、INDPクラス上位陣は順位キープのまま推移。しかし、2番⼿でDRAGONを追⾛する植⽥は3番⼿今⽥の攻勢を受けており、その間にDRAGONがじりじりと後続を突き放して⾏く展開となっていった。

DRAGONにとっては願ってもない展開だったが、8周⽬の130Rでのアクシデントにより、2回⽬のセーフティーカーが⼊ったことで、DRAGONのマージンは消え去りリセット。2番⼿の植⽥以下のドライバーにとっては千載⼀隅のチャンスかと思われたが、ラスト1周のリスタートもDRAGONが落ち着いて決め、順位変動は起こらず。

結局DRAGONがポール・トゥ・ウインで3連勝とし、植⽥は2位。3位に今⽥が続き、4〜6位にはKEN ALEX、KENTARO、⾚松が続く結果となった。

最終周の⼤逆転で佐藤樹がPP新原下し4連勝!INDPではDRAGONが危なげなく3連勝を飾る
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