SUPER GTの公式予選終了後、午後3時45分のコースインとなった第9戦決勝。⾬の予報があったものの、なんとか持ち堪えてドライコンディションのままスタート進⾏が⾏われたが、⼀部グリッド上に朝降っていた⾬⽔が染み出している箇所が複数あり、公平性を確保するため、第8戦に続いてこのレースもセーフティーカー先導によるスタートとなった。
オンタイムの午後4時ちょうどにセーフティーカーを先頭に各⾞がスタート、PPの鈴⽊⽃輝哉に続き、菊池貴博、佐藤樹、⽩崎稜、熊⾕憲太、迫隆眞がトップ6としてレースが開始されたが、セーフティーカーが消灯したのは2周⽬。このため、2周終了時3周⽬から本格的な戦いがスタートを迎えた。
ここではトップ鈴⽊⽃輝哉がうまくトップをキープ。第8戦ではこのタイミングで1コーナーでミスをおかした菊池も佐藤を抑え2番⼿を守る。その後⽅では迫が熊⾕を捕らえて5番⼿に浮上。4周⽬にはその熊⾕に新原光太郎が迫り、1コーナーから4コーナーまで並⾛する攻防を演じるが、ここは熊⾕が粘りを⾒せて6番⼿を死守した。
5周⽬を終えてトップの鈴⽊⽃輝哉と2番⼿を争う菊池と佐藤とのギャップは3秒に拡⼤。しかし、菊池のスリップから抜け出た佐藤が6周⽬の1コーナーで菊池のインを突いたが、ここで両者は接触してしまい、菊池はスピンを喫してポイント圏外へ後退することとなってしまった。
これでトップ6のオーダーは鈴⽊⽃輝哉、佐藤、⽩崎、迫、熊⾕、新原となるが、菊池との接触でフロントウイングの左翼端版を失いながらも佐藤が猛追を⾒せる。1周ごとにコンマ3〜4秒もギャップを削り取っていく佐藤に対し、鈴⽊⽃輝哉も応戦し、時折イーブンのラップタイムを刻むものの、佐藤のペースは明らかに鈴⽊⽃輝哉のペースを上回っており、鈴⽊も必死のプッシュを続ける。しかし、3秒以上あった2台の差は14周⽬には1.4秒に半減してしまう。
さらに15周⽬のレインボーコーナー⽴ち上がりでプッシュが祟ったか、鈴⽊⽃輝哉はややワイドに縁⽯に乗ったためにバランスを崩してします。なんとか体勢を⽴て直した鈴⽊⽃輝哉だったが、これでさらに佐藤に詰め寄られ、その差はコンマ5秒となってしまった。
しかし、そこからの2周を逃げ切った鈴⽊⽃輝哉はトップでチェッカー。佐藤の猛攻を受けながらも、このSUGO⼤会で連勝を果たした。⼀⽅、コンマ4秒差まで詰め寄りながらも、あと⼀歩の2位となったのは佐藤。3位には⽩崎が⼊った。
4位には⾃⼰最⾼位となる迫が⼊り、5番⼿で松井啓⼈がチェッカーを受けたものの、レース中に危険なドライブ⾏為があったとして5秒のタイムペナルティーが科せられ降格。このため5位には新原、6位には落合蓮⾳が⼊っている。
⼀⽅、KENTAROが連続でポールシッターとなり、DRAGON、中島功、植⽥正幸、今⽥信宏、IKARIと第8戦と同じ⾯々がトップ6となったINDPクラス。こちらもセーフティーカースタートから、3周⽬に本格的なレースがスタートを迎えた。
レースはKENTAROがトップをキープ。DRAGONがコンマ数秒差で続き、これを中島、植⽥、今⽥、IKARIが追う展開となるが、トップ2の争いは第8戦と同じく接戦となり、その背後でも接戦が続く。
こうした展開の中、8周⽬に今⽥が植⽥をかわし、さらに前を⾏く中島に迫っていくが、この三つ巴の攻防はテール・トゥ・ノーズの戦いとなり、12周⽬には⼀瞬植⽥が今⽥を捕えるも、再び今⽥が逆転し4番⼿を奪い返すなど⽩熱。
この攻防の前では変わらずKENTAROとDRAGONの攻防が続けられていたが、終盤にはKENTAROがDRAGONを突き放して逃げ切ることに。
結局KENTAROが最後は3.5秒差をつけて連続ポール・トゥ・ウイン、これでポイントリーダーの座に返り咲いた。2位にはDRAGON。3位に中島、4位に植⽥と続き、5〜6位には今⽥、齋藤真紀雄が⼊っている。