初ポールから飛び出し、見事ポール・トゥ・ウインで初優勝を飾った洞地
薄曇りであった富士スピードウェイの上空から強い日差しが照りつけるようになった午後0時15分、FIA-F4選手権第5戦のフォーメーションラップがオンタイムで始まった。
37台が出走して14周で争われるこのレース、ポールポジションに洞地遼大、2番手に森山冬星、3番手に野村勇斗、4番手に清水啓伸、5番手に梅垣清、6番手に白崎稜が並んでのスタートを迎えたが、上位陣は揃ってまずまずの動きだし。ポールシッターの洞地が1コーナーをトップでクリアし、これに森山が続いたが、その背後では清水が野村をかわして3番手に浮上も、野村はコカコーラ・コーナーで3番手を奪い返し、5番手に梅垣、さらにはスタートでポジションを上げた鈴木斗輝哉が6番手に浮上した。
第5戦決勝のスタート。#51洞地に続き#62森山が2番手。3番手には#34清水が浮上した
2番手森山にコンマ5秒差をつけてオープニングラップをトップで終えた洞地は、そこからじりじりとギャップを拡大していく。2番手森山も食らいつくが、序盤は1周ごとにコンマ2秒ほど洞地のペースが上回り、その差は4周で1秒を超える。一方、3番手の野村は背後の清水に再三にわたって並びかけられる苦しい展開を強いられることとなり、序盤から森山にプレッシャーをかけることはできず、逆に前とのギャップが広がっていってしまう。
こうしてレース半ばにはこう着状態となっていった上位陣とは対照的に、その背後では鈴木、梅垣、白崎、新原光太郎らが常に接近戦を演じるが、混戦ゆえにトップ4とのギャップは徐々に拡大していくことに。この集団の中では終盤にかけて白崎が徐々にポジションを上げていく。
トップ#51洞地に#62森山が続き、背後で#50野村、#34清水が接戦を演じた
結局2戦連続でSC出動のない展開となる中、終盤まで2秒前後のギャップを維持し続けた洞地がポール・トゥ・ウインで嬉しい初優勝。2位に森山、3位に清水の攻勢をしのぎ切った野村が続き、清水が4位に。ファイナルラップに鈴木を捉えた白崎が5番手でチェッカーを受けたが、序盤の攻防の中でコース外からの追い越し行為があったとしてレース後に5秒加算のタイムペナルティを受けて8位に降格することとなり、鈴木、梅垣、新原が5〜7位に繰り上がることとなった。
洞地、森山、野村が表彰台へ。清水も4位に入り、ランキングトップ4がポイントを伸ばした
前回鈴鹿大会からの参戦スタートとなった鳥羽が、3戦目で今季初優勝
一方、インディペンデントクラスでは、こちらも初ポールポジションとなったKENTAROを筆頭に、DRAGON、齋藤真紀雄、鳥羽豊、赤松昌一朗、植田正幸らが上位グリッドに並ぶこととなったが、スタートではKENTAROがポジションキープも、1コーナーでDRAGONと齋藤が接触し、DRAGONは再スタートも最後尾までドロップしてしまい、代わって赤松、鳥羽が2〜3番手に浮上し、以下齋藤、IKARI、植田がトップ6というオーダーとなった。
出遅れたチャンピオンクラスの車両が時折間に割って入ってくるものの、インディペンデントクラスの上位争いは大きな変動のないまま、KENTARO、赤松、鳥羽といったオーダーで進んだが、5周目に赤松が5番手までポジションを落としたほか、1周目の接触により4番手の齋藤にはドライブスルーペナルティーの裁定が下されるが、齋藤はピットインせずレースを続行、H項違反(Dボード無視)により失格となってしまう。
先行したKENTAROを逆転、鳥羽豊が凱歌
10周を終えてようやく齋藤がピットインしたこともあり、インディペンデントクラスの4番手以降にはKEN ALEX、今田信宏、赤松らが浮上することとなったが、11周目にはじりじりとトップとの間合いを詰めていた鳥羽がKENTAROを捕らえ逆転に成功し、トップに浮上する。
鳥羽は残る周回、喰らいつくKENTAROを押さえて14周を逃げ切り、見事今季初優勝。終盤までレースをリードしていたKENTAROは2勝目ならず2位となり、3位には植田が入り、4〜6位にはKEN ALEX、今田、赤松が続いた。
明日は午前8時40分から同じく14周の第6戦決勝が予定されている。
逆転で今季初優勝を飾った鳥羽豊をセンターに、KENTARO、植田正幸が表彰台に