REPORTS | 第11戦・第13戦・第14戦 モビリティリゾートもてぎ

2024 第14戦 もてぎ 決勝レポート

またもSC導入の第14戦も野村勇斗が制し4連勝!INDPはDRAGON優勝、タイトル決着は最終大会へ

ドライとなった第14戦も制し、もてぎ3連勝を飾った#50野村勇斗

土曜の雨が嘘のように快晴となった11月3日日曜、モビリティリゾートもてぎでFIA-F4選手権第14戦が行われた。ヘビーウェットとなった土曜の第11戦、第13戦から一転、一部黒く湿ったパッチは残るものの、ライン上など完全なドライコンディションとなる中、午前8時40分にフォーメーションラップがスタートした。

この第14戦のグリッドは前日行われた第11戦のベストラップ順とされ、ポールシッターはAPから3連勝中の野村勇斗。2番グリッドに洞地遼大が続き、2列目には新原光太郎、佐野雄城、3列目に大宮賢人、佐藤樹が並ぶこととなった。

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第14戦決勝。スタートでPPの#50野村の背後で、#51洞地、#16新原が2番手を争う

1周のフォーメーションラップの後、午前8時44分にレッドシグナルが消灯し全車がいっせいにスタート。フロントロウの2台、野村、洞地はともにまずまずの加速を見せポジションを入れ替えることなく1コーナーへ。この2台に新原、佐野がグリッド通りに続いたが、新原は3〜4コーナー、5コーナーと前の洞地に積極的に並びかけていくが、洞地もポジションを譲らず。
このまま野村、洞地、新原、佐野のトップ4のオーダーでオープニングラップを終えるかと思われたが、最終ビクトリーコーナーへのアプローチで新原が洞地をとらえて2番手に浮上。これで野村、新原、洞地、佐野、さらに大宮、卜部和久というトップ6のオーダーとなった。

ところが、2周目の3コーナー進入でインディペンデントクラスの今田信宏の車両がグラベルへコースアウトしたことで、この日もセーフティーカーが導入されることに。なんとか今田はセーフティーカーランの終盤にコース復帰を果たしたが、セーフティーカーは4周目に消灯、レースは5周目からリスタートとなった。

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優勝には一歩届かずも、もてぎで好調だった#16新原。#51洞地は悔しい週末となった

このリスタートをうまく決めた新原はトップの野村に攻勢をかけるが、野村も譲らずトップ交代には至らない。コンマ数秒差の接戦のまま、レースは翌6周目に入ったが、この首位争いの少し後方、6番手につけていた卜部のマシンが突然3コーナーのブレーキングポイント付近でコースアウト側へ飛び出し、グラベル上で横転するという大きなアクシデントが発生してしまう。

すぐさまセーフティーカーが導入され、大きく損傷したマシンからのドライバー救出と車両回収が行われたが、ドライバーの卜部に大きな怪我がなかったことは不幸中の幸いであった。

しかし、コクピットからの慎重なドライバー救出作業が行われたこともあり、セーフティーカーランは11周目まで続けられることとなったが、最大30分間が近づき本来予定された13周の完了は難しい状況となる中、レースは11周終了時、事実上のファイナルラップとなる12周目からリスタートに。

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リスタートで洞地を攻略、3位を得た佐野雄城

このリスタートの際、3番手洞地との間合いをうまく詰め、スリップを得てホームストレートを加速した佐野は、最内のラインから並びかけると、1コーナーで洞地をオーバーテイク。土壇場で佐野が3番手をもぎ取る格好となった。

ファイナルラップもなんとか前に食らいついた2番手新原だったが、野村の牙城は崩せず。そのまま12周となったこの第14戦を逃げ切った野村が、このもてぎで3勝。AP大会からの連勝を4とし、ポイントリーダーとして有利な立場で最終の鈴鹿大会へ向かうこととなった。
惜しくも新原は2位。佐野が3位となり、洞地は4位に。5番手でチェッカーを受けたのは大宮だったが、セーフティーカー中に走路外走行があったとしてタイムペナルティーを受けて降格となり、代わって佐藤樹、佐藤凛太郎が5〜6位に繰り上がった。

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このもてぎでタイトルに向け、大きなリードを手にした野村。残る鈴鹿での2戦をどう戦うか

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第13戦では苦杯を舐めたDRAGONだったが、この第14戦を制して再びランキング首位に

インディペンデントクラスでは、前日の第13戦でレースをリードしていたDRAGONがスピンを喫し、逆転勝利を挙げた今田信宏がポイントリーダーに浮上。徐々にタイトル争いの緊迫度が高まってくる中、この第14戦もシリーズ争いの面で大きな1戦となった。

この第14戦のグリッドでは、再逆転を狙うDRAGONがポールシッターとなり、今田は2番手スタート。さらに鳥羽豊、植田正幸、IKARI、齋藤真紀雄といった実力者たちが上位グリッドにひしめくこととなったが、レッドシグナルが消えると、まずはDRAGONが好スタートを決め、クラストップを守る。
しかし、オープニングラップの途中でチャンピオンクラスのマシンに詰まったところで今田が逆転に成功し、1周目を終えた時点で今田がトップに立ち、チャンピオンクラス2台を挟んでDRAGONが2番手、さらに植田、IKARI、鳥羽、齋藤、赤松昌一朗、KEN ALEXらが続く。

ところが、トップで2周目に入った今田が3コーナーのブレーキングで姿勢を乱してコースオフ。グラベルにスタックしてしまう。

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チェッカーでは#30DRAGONと2位#11植田は僅差だった

ここでDRAGONが労せずクラス首位を奪うこととなったが、今田はコースに復帰もに2周遅れとなってしまい、勝負権を失ってしまった。

今田のアクシデント後のセーフティーカーランが終了、レースは5周目にリスタートとなったが、DRAGONは2番手植田に対し、チャンピオンクラスを挟んでのトップとあって難なく首位をキープ。植田の背後にはIKARI、鳥羽、齋藤らが続くが、前述したアクシデントが6周目に発生したことで、ふたたびセーフティーカーが入りレースは一時休止に。

結局ラスト1周の再開後もDRAGONが首位を守ってトップでチェッカー。ノーポイントに終わった今田を再度逆転し、ポイントリーダーとして鈴鹿最終戦に臨こととなった。
2位にはコンマ数秒差までDRAGONを追い詰めた植田。3位にはIKARIが入り、そのIKARIに僅差でフィニッシュラインを通過した鳥羽はレース中の追突があったことでタイム加算ペナルティーを受けて降格となり、齋藤が4位、赤松が5位、大阪八郎が6位に入っている。

なお、今大会の結果、12月に延期された鈴鹿大会での2戦を残した段階ながら、チャンピオンクラスのチームタイトルをHFDP WITH B-Max Racing Teamが獲得、同じくインディペンデントクラスのチームタイトルをB-MAX RACING TEAMが獲得を決めている。

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DRAGONはこれが今季5勝目。植田は今季最高位の2位、IKARIは第1戦以来の表彰台となった

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