
「今日のレースは接触でのペナルティを受けることも想定して走っていた中で、とにかく最後までプッシュし続けました。その貯金で4位に踏みとどまることができて、タイトルを獲得できて良かったです。
今シーズンは富士の第2大会から鈴鹿大会にかけて本当にペース的に苦しくて、予選は基本的に10番手前後で、決勝は運が良ければ表彰台という速さしかなくて、正直焦っていました。でも気温が低くなれば自分たちのクルマが速いことは分かっていて、SUGOくらいから徐々にマッチしてきました。そこは大きかったと思います。
佐藤(樹)選手との(選手権ポイント)差はその時点でかなりありましたが、そこからとにかく佐藤選手の前でゴールしようと意識して戦ってきました。その結果、苦しいときでも小さなポイントを着実に積み重ねてきたこともあって、最後にランキングを逆転することができて、自分なりに“成長したな”とも思っています。
来年はまた、チャレンジングな1年になるかなと思っています。どのカテゴリーに参戦できるのか今の時点ではわかりませんが、どこで走っても自分のスタイルを貫いて“速さ”を見せたいと思います」

「フォーミュラリージョナル、スーパーフォーミュラ・ライツとあわせてこれで3冠を達成。史上初ということもあって、非常に嬉しいです。
シーズンオフに股関節の手術をしたことや手を骨折したことでまったくトレーニングができずに今シーズンを迎えたのですが、初めてF4にフル参戦することになり、なんとかチャンピオンを獲りたいと思っていました。前半戦はすごく調子が悪く、かろうじてポイントは獲れるものの勝てる雰囲気は全くないような状況でしたが、後半戦に入ってからは徐々に調子が上がってきて、優勝はできなくても連続で表彰台に上がってポイントを積み重ねることができました。
(タイトルを争った)KENTARO選手は今年かなり成長していて、安定して速くなっていました。でもまだ経験上自分の方が、引き出しが多かったのだと思います。来シーズンはフル参戦できるかどうか分かりませんが、参戦するレースではまた頑張って勝ちたいです」