REPORTS | 第11戦・第12戦 オートポリス

2025 第11戦・第12戦 オートポリス予選レポート

第 11 戦で鈴⽊⽃輝哉、第 12 戦で森⼭冬星が PP INDP では菅⽣に続いて KENTARO がダブル PP をゲット

 クラス別に決勝を行うことから、これまでとは異なり金曜午後に公式予選を実施することとなった今大会のFIA-F4選手権。その舞台となったオートポリスでは木曜には雨の影響を受けるセッションもあったほか、金曜午前に行われたOTGトレーニングもドライながらもかなり涼しいコンディションで走行が行われたが、午後1時からスタートした公式予選では一気に気温が上昇する中、ドライコンディションでのアタックが展開された。



■チャンピオンクラス予選


 28台が出走したチャンピオンクラス(CHクラス)は、オンタイムの午後1時ちょうどにコースインが開始された。

 最初の計測ラップではポイントリーダーの佐藤樹が1分55秒台で首位に立つも、タイヤが温まった計測2周目から早くも激しい攻防が展開される。


 まずは最初に2周目を終えた佐藤が1分53秒801にトップタイムを押し上げるが、すぐさまこれを白崎稜が1分53秒796で更新。これを武藤雅奈が1分53秒790で上回ると、さらには鈴木斗輝哉が1分53秒535で逆転し、モニターのトップに躍り出る。


 午後1時07分、3周目を迎えた佐藤が1分53秒768とわずかにタイムを更新し、3番手にポジションアップすると、白崎も1分53秒790へタイムアップ。すると、今度は森山冬星が1分53秒545を叩き出して2番手に飛び込んでくる。


 この3周目、百瀬翔や新原光太郎らもタイムを上げ6〜7番手につけることとなり、ここから更なるタイム更新が続くかに思われたが、予想以上に路気温が上昇した影響か、上位陣を中心にぱたりとタイムアップが止まってしまう。
 周回を続ける各ドライバーながら、タイヤの消耗を懸念してか、タイム更新のできない状況に業を煮やしたドライバーたちの多くが、残り7分のあたりから次々とピットに戻っていくことに。



 上位陣のほとんどの車両がピットに戻り、このままセッション終了かと思われた中で、唯一トップの鈴木斗輝哉が再度コースインをしたものの、結局セカンドベストの更新もならずピットへ帰還。


 こうした状況のまま、午後1時20分にチェッカーが提示されることとなり、第11戦のポールポジションは鈴木斗輝哉が獲得。2〜3番手に森山、佐藤が続き、4〜6番手には武藤、白崎、百瀬が入った。



 また、セカンドベストタイムで決まる第12戦は森山が昨年5月の富士大会以来のポールポジションを奪うこととなり、白崎、佐藤が2〜3番手に。4〜6番手には百瀬、武藤、洞地が入り、第11戦ポールシッターの鈴木斗輝哉は第12戦では7番手にとどまることとなった。





■インディペンデントクラス予選



 16台での戦いとなったインディペンデントクラス(INDPクラス)の予選も、オンタイムとなる午後1時30分からスタートとなった。



 セッションが始まると、各車タイヤを温めつつCHクラス同様、2周目に最初の計測ラップが刻まれることとなったが、なんとここで齋藤真紀雄が1コーナーでグラベルストップしてしまう。
 この段階では、KENTAROがただひとり1分57秒台を切る1分56秒641を刻んでいたものの、その他は57秒台という状況だったが、この齋藤の車両回収のため午後1時34分に赤旗が提示され、各車出鼻を挫かれる形となったが、中断は約5分ほど。セッションは残り約10分での再開となった。





 この中断後、トップでコースインすることとなった植田正幸が、再会直後に1分57秒159を刻んで2番手に浮上も、すぐさまDRAGONが1分56秒457でトップタイムを更新。しかし、直後に今田信宏が1分56秒290でモニターのトップに躍り出ることとなったが、上位陣と離れた位置でタイムアタックしていたKENTAROが1分56秒080を叩き出し、今田を抑えて再び首位に返り咲く。



 続いて各車5周目に入ったが、ここでは今田が1分56秒145にタイムアップもポジションは2番手のまま。背後では今大会初参戦の清水康弘が1分56秒170で3番手に浮上、さらにKEN ALEXが1分56秒415で4番手に続くが、このすぐ後にKENTAROがただひとり56秒を切り1分55秒650へとさらにトップタイムを更新し他を圧倒する。



 この後、上位陣では植田が1分56秒376、1分56秒148とタイムアップを続け4番手にポジションを上げた他、今田、清水もベストタイムを更新するも、55秒台には届かず。結局KENTAROがトップタイムを譲らず、午後1時50分にチェッカーが提示されることとなった。



 この結果、第11戦ではKENTAROがポールポジションを奪い、今田、清水が2〜3番手。これに植田、KEN ALEX、DRAGONが4〜6番手で続き、セカンドベストタイムで決まる第12戦でもKENTAROがダブルポールポジションを獲得した他、今田、清水、植田、KEN ALEXとトップ5までは第11戦から変わらず。6番手には赤松昌一朗が食い込んでいる。

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