ポール・トゥ・ウインで今季3勝目を手にした野村勇斗
濃霧と豪雨により、前日の公式予選、そして第11戦決勝が中止となっていたFIA-F4選手権だが、第12戦決勝が行われる10月20日(日)の朝も、早朝からサーキットは霧に覆われた上、この週末なかったほどの低い気温という悪コンディションとなった。
しかし、当初霧がまだ薄く残っている中、午前8時からのSUPER GT公式予選が予定通り行われ、続いてFIA-F4第12戦決勝もWET宣言こそ出されたものの、無事行われることに。しかしながら、公式予選、第11戦決勝を経ていないことから、全車皮剥きもできていないニュータイヤでの決勝スタートとなる中、ところどころ黒く湿った路面が残るコースコンディションと低い路気温等を鑑み、レースはセーフティーカー先導によるスタートに。
第12戦決勝はまたしてもセーフティーカースタートとなった
SUPER GTの公式予選で赤旗中断があった関係で、予定より5分遅れの午前9時30分にセーフティーカー先導で始まった第12戦決勝は13周の戦い。第11戦の決勝グリッドがスライド採用される形で、セーフティーカーの直後にはチャンピオンクラスのポールシッター野村勇斗、そして佐野雄城、洞地遼大、新原光太郎、梅垣清、鈴木斗輝哉のトップ6が続いていく。
セーフティーカーが消灯したのは3周目のジェットコースターストレート。このため3周終了時、4周目から本格的なレースがスタートとなったが、トップの野村はポジションをキープしこれに佐野以下上位陣がグリッド順のまま続いていく。
この4周目を終えた段階で、トップ野村と佐野は0.9秒差。これに洞地、新原、梅垣、鈴木、さらには佐藤凛太郎、佐藤樹、大宮賢人、そして卜部和久が続きトップ10を形成するが、5周目のジェットコースターストレート先で3番手洞地が痛恨のコースオフ。コースには復帰も、ここで新原に3番手を奪われ4番手に後退してしまう。
#50野村を追った#35佐野だったが、一歩届かず
このレース前の段階でポイントリーダーであった洞地が4番手に後退し、ここで洞地に先んじればポイントリーダーに返り咲く野村は6周目には2番手佐野とのギャップを1.2秒に拡大、ここから盤石のリードを築いていくかと思われたが、8周目から逆に佐野のペースが上回り、再びギャップは1秒を切る状況に。野村、佐野のトップ2は3番手を争う新原、洞地以下をじりじりと引き離しつつも、完全なマッチレースとなっていく。
緊迫した首位争いは終盤にはコンマ5秒差にまで接近、佐野も最後まで野村を攻め立てたが、野村はミスを犯すことなく13周を逃げ切ってポール・トゥ・ウインで今季3勝目を獲得。2位に佐野、3位には今季2度目の表彰台となる新原が入り、洞地、梅垣、鈴木が4〜6位でのチェッカーとなった。
野村勇斗、佐野雄城に次ぐ3位には新原光太郎。先行した洞地遼大のミスを逃さなかった
インディペンデントクラスを制した#30DRAGON。終盤#9KEN ALEXの接近許すも逃げ切り
一方インディペンデントクラスも緊迫したレース展開となったが、1周目に波乱が起こる。セーフティーカー先導での1周目、ポールポジションのDRAGON以下、KEN ALEX、鳥羽豊までのトップ3は通常通り隊列に続いてスタートしたが、予選4番手のKENTAROがグリッドから動けず、なんとかその後動きだすも最後尾まで後退。さらには3番手で1周目を走行していた鳥羽がジェットコースターストレートエンドでスピンを喫してしまい、なんとかレースに復帰も、こちらも最後尾にドロップしてしまう。
これでインディペンデントクラスは、DRAGON、KEN ALEX、今田信宏、中島功、齋藤真紀雄、植田正幸がトップ6のオーダーとなり、3周終了時、4周目から本格的なレースがスタートすると、序盤はDRAGONが逃げ、KEN ALEXを今田が猛プッシュするという展開。4番手中島以下は、徐々にトップ3から遅れをとり始める。
#9KEN ALEXは一歩届かず2位。#44今田は3位に
トップDRAGONは1秒半〜2秒ほどのギャップをマネージメントしつつ周回、その後ろでは時折コンマ数秒差の接戦をKEN ALEXと今田が展開も、終盤にかけて今田の攻勢から抜け出したKEN ALEXが、トップのDRAGONとの間合いを詰めていくことに。
トップ3の戦いは、ファイナルラップには三つ巴のテール・トゥ・ノーズ状態となったが、最後はからくもDRAGONが逃げ切って、鈴鹿での第4戦以来となる今季3勝目をマーク。KEN ALEXは今季2度目の2位表彰台、3位には今田が入った。
なお、終始4番手を走行した中島がそのまま4位となり、10周目に齋藤を捕らえた植田が5位を手にし、ペースに苦しんだ齋藤は6位チェッカーとなった。
インディペンデントクラスでは菅生から引き続き好調の3人が表彰台へ