先行した野村を捕らえ、#34清水が見事初優勝を飾った
午前8時40分というフォーメーションラップの開始時間ながら、ぐんぐんと気温が上昇する中で迎えた8月4日日曜の第6戦決勝。前日同様14周のこのレースには、仲尾恵史が体調不良からリタイアを選択したことで、チャンピオンクラス20台、インディペンデントクラス16台の合計36台が出走することとなった。
この日もポール・トゥ・ウインを狙う洞地遼大、フロントロウにつけた森山冬星、さらには野村勇斗、清水啓伸、鈴木斗輝哉、大宮賢人までが上位6グリッドに並び、1周のフォーメーションラップののち、午前8時43分にレッドシグナルが消灯、各車一斉にスタートとなったが、ポールの洞地、森山はまずまずの動きだしながら、2列目の野村、清水が好スタート。そのため、1コーナーでは野村が2番手に浮上し、3番手は森山と清水が並走して争うという展開に。その後ろには大宮、新原光太郎らが続く。
第6戦決勝のスタート。#51洞地に続き#50野村が2番手に浮上、#62森山は後退
しかし、この直後のコカコーラ・コーナーへトップで飛び込んだ洞地が痛恨のコースオフを喫し、なんとかコース復帰を果たしたものの、野村、清水の先行を許すこととなり、さらにヘアピンでは森山の後塵をも拝し4番手に後退。これで野村、清水、森山がトップ3に。洞地も負けじとダンロップコーナーで森山に並びかけるが、立ち上がりで再び森山が先行、さらに鈴木もこの攻防に絡んでいく。
ところが、その直後ダンロップコーナーで中団グループの密集の中で卜部和久に下野璃央が追突する形となり、両者がダンロップコーナーの中でストップ。卜部のマシンに下野の車両が乗り上げる形となってしまったほか、このアクシデントを避けようとした有村将真がスピン、さらにLin Chenghuaに鳥羽豊が追突するなど、ニ次災害的にダンロップコーナーでは複数のアクシデントが発生。このため、2レースぶりのセーフティーカーがオープニングラップに導入されることとなった。
#51洞地は一時後退も、#62森山との接戦を制し2位を得た
この時点での上位陣のオーダーは、野村、清水、最終コーナーで森山をかわした鈴木、森山、洞地、新原がトップ6となったが、車両回収を終えセーフティーカーが消灯したのは5周目。レースは6周目からリスタートを迎えた。
トップの野村はセクター3の比較的早いタイミングで加速をスタートも、うまく清水を引き離してリスタートに成功、トップを守って1コーナーをクリアする。上位陣の背後では白崎稜が佐野雄城をパス、さらに佐藤凛太郎も佐野を1コーナーでかわしてポイント圏内にポジションアップを果たすと、最終コーナー立ち上がりでは9番手の白崎に並びかけるが、白崎もスリップを活かして1コーナーで再びポジションを奪い返す。
7周目、トップ野村以下、8番手の大宮までコンマ数秒差の接近戦となるが、ダンロップコーナーで大宮が梅垣清をパスして7番手に浮上。さらにこの周のセクター3で野村との間合いを詰めた清水がスリップを活かして8周目の1コーナーでトップに浮上。しかし、1〜2コーナーでアウトに膨らんだ清水のインを突いて野村がトップを奪還する。さらにその背後ではコカコーラコーナーで洞地が森山を捕らえて4番手につける。
レース後半を盛り上げた#45大宮が3位。#54佐藤凛太郎は6位に
続く9周目、再びトップ野村のスリップを奪った清水が1コーナーで再びトップに。野村もアウト側で粘るが僅かにコースオフ、2コーナー立ち上がりで完全に清水が前に出て、野村には3番手鈴木が肉薄することに。野村はなんとか2番手を守ろうとするが、100Rからヘアピンにかけて鈴木に並びかけられ、さらには洞地、森山も接近し数台での2番手争いとなった。
ところが、2番手を守ったままダンロップコーナーへアプローチした野村の背後で、洞地とのブレーキング勝負で並走しながらコーナーへ進入した鈴木の車両が野村のリヤに接触してしまい、野村はたまらずスピン。これで野村はポイント圏外へ大きく後退してしまい、トップ6は清水、洞地、鈴木、森山、大宮、新原というオーダーに。しかし、翌10周目の1コーナーでは森山が鈴木をパスして3番手、さらにダンロップコーナーでは大宮が鈴木を抜いて4番手を奪うこととなった。
上位陣のバトルはまだまだ終わらず、11周目の1コーナーでは佐藤凛太郎が鈴木を捕らえて5番手に。勢いに乗る佐藤凛太郎は13周目のストレートでスリップから抜け出て1コーナーで大宮をかわし4番手に。
そしてついに迎えたファイナルラップ、トップ清水は僅差ながらも洞地からトップを守って1コーナーをクリア。しかしその背後では洞地と森山のバトルは続いており、コカコーラコーナーで2台は並走してコーナーへ飛び込むが、ここで森山は痛恨のスピンを喫してしまう。これで佐藤凛太郎、大宮賢人らがポジションを上げ、森山はポイント圏外へ脱落することに。
こうして波乱のレースを逃げ切った清水がコンマ7秒差で逃げ切り、逆転で嬉しいシリーズ初優勝。2位に洞地。しかし、3番手でチェッカーを受けた佐藤凛太郎には、大宮をパスしたシーンが走路外追い越しと判定され5秒のタイムペナルティーを課せられ6位に降格となり、繰り上がった大宮が3位表彰台に立つことに。4〜5位には新原、梅垣が入っている。
表彰台中央に立つ初優勝の清水。洞地は2位もランキング首位に浮上、大宮は今季初表彰台に
スタートから首位を譲らず2勝目を飾った#55KENTARO。#63鳥羽はFウイングを失いリタイア
インディペンデントクラスでもアクシデントの影響で波乱含みの戦いとなったが、スタートではポールシッターのKENTAROがまずまずの動きだしでトップをキープ。これに齋藤真紀雄、DRAGON、鳥羽豊らが続いた一方、5番グリッドの植田正幸は大きく出遅れてしまい、代わってIKARI、中島功、赤松昌一朗、KEN ALEXらがポジションを上げる。
ところが、KENTAROを先頭にダンロップコーナーに進入したインディペンデントクラスだったが、前述したようにチャンピオンクラスのアクシデントがコーナー内で発生したことで、このストップ車両を避けようとブレーキングしたチャンピオンクラスの車両にクラス2番手の鳥羽が追突してしまう。
このため、セーフティーカーが入った段階ではKENTARO、鳥羽、齋藤、IKARI、中島、DRAGONがトップ6のオーダーであったが、このセーフティーカーランの間に、追突により損傷を受けていた鳥羽のフロントウイングが脱落してしまうことに。
第2戦富士以来となる2位表彰台となった齋藤真紀雄
そして迎えた6周目のリスタート。トップのKENTAROは首位をキープするも、フロントウイングを失った鳥羽は次々にポジションを落とすこととなり、7周目にはピットインしてリタイア。これで齋藤、IKARI、中島、さらには最後尾から追い上げてきた今田信宏、DRAGONが新たなトップ6を形成するが、怒涛の追い上げを見せる今田は8周目には中島、IKARIを攻略し3番手に躍進を果たしたほか、DRAGONも9周目に4番手にまでポジションを上げる。
予選でスピンを喫し最後尾から3位に追い上げた#44今田
しかし、リスタートからスパートしたKENTAROは2番手の齋藤以下に詰め寄られることなく、そのまま逃げ切ってポール・トゥ・ウインで今季2勝目をマーク。2位には齋藤が入り、最後齋藤に対しコンマ6秒差にまで詰め寄った今田が3位表彰台をもぎ取った。なお、4〜6位にはDRAGON、IKARI、中島が入っている。
今季2勝目を喜ぶKENTARO。今大会でインディペンデントクラスのポイントリーダーに浮上