REPORTS | 第8戦・第9戦・第10戦 スポーツランドSUGO

2025 第8戦 SUGO 決勝レースレポート

緊迫のトップ争いを鈴⽊⽃輝哉が制し2勝⽬ INDPではKENTAROが逃げ切り3勝⽬飾る

⾬が上がり、SUPER GTの公式練習が終わった午前11時50分、どんよりとした空の下でFIAF4選⼿権第8戦決勝がスタート時刻を迎えた。しかし、グリッド上を含め、⾛⾏ライン以外の部分に⿊く湿った部分が多く残っていたことから、セーフティーカー先導によるレーススタートが選択された。

緊迫のトップ争いを鈴⽊⽃輝哉が制し2勝⽬ INDPではKENTAROが逃げ切り3勝⽬飾る

セーフティーカーの背後でスタートを切っていった上位陣は、ポールポジションに鈴⽊⽃輝哉、2番⼿に菊池貴博、3番⼿に佐藤樹、4番⼿に熊⾕憲太、5番⼿に鈴⽊恵武、6番⼿に⽩崎稜というオーダー。セーフティーカーは2周⽬に消灯し、2周終了時3周⽬から本格的な戦いが始まった。

緊迫のトップ争いを鈴⽊⽃輝哉が制し2勝⽬ INDPではKENTAROが逃げ切り3勝⽬飾る

トップ鈴⽊はうまくリスタートを決めてトップをキープも、2番⼿菊池は背後に佐藤の追随を許し1コーナーへ。ここで踏ん張りすぎたか、菊池は1コーナーでコースアウトを喫し、佐藤が労せずして2番⼿に。さらに熊⾕、鈴⽊、⽩崎もポジションを上げ、菊池はコース復帰も6番⼿に後退してしまう。また、この周の⾺の背へのアプローチでは落合蓮⾳が梅垣清を捕らえて7番⼿に浮上を果たした。

この3周⽬、佐藤に対して1.7秒の差をつけて戻ってきた鈴⽊⽃輝哉だったが、序盤からペースは2番⼿佐藤が上回り、周回ごとにコンマ2秒ほどずつギャップが縮まっていく。しかし、3番⼿を争う熊⾕、鈴⽊恵武、⽩崎のペースはトップ2には届かず、次第に鈴⽊⽃輝哉と佐藤のマッチレースの様相となっていった。

緊迫のトップ争いを鈴⽊⽃輝哉が制し2勝⽬ INDPではKENTAROが逃げ切り3勝⽬飾る

5周⽬に⽩崎が4番⼿にポジションを上げた⼀⽅、鈴⽊恵武は7番⼿にポジションダウン。代わって落合、梅垣が5〜6番⼿に浮上するが、この段階でトップ鈴⽊⽃輝哉と2番⼿佐藤とのギャップはちょうど1秒。しかし、翌周には両者の差は0.8秒と接近、7周⽬には0.6秒、9周⽬には0.5秒、そして10周⽬には0.4秒と徐々に接近し緊迫した⾸位争いが展開されることに。

このトップ争いの背後では、熊⾕と⽩崎も接戦を演じ、またその背後の落合と梅垣も僅差の攻防を続けるなど、随所で接近戦が続けられて⾏った。

ところが13周⽬、初参戦ながらトップ10圏内を⾛⾏していた吉⽥馨がSPコーナーでコースアウトを喫してバリアにクラッシュしてしまう。この⾞両排除のため、セーフティーカーが導⼊されることとなり、各⾞間のギャップがリセット。

最終盤のリスタートでの波乱が想定されたが、ダメージを受けた⾞両の回収はチェッカーまでに終了することはなく、結局セーフティーカー先導のままファイナルラップを迎え、そのままチェッカー。結果的に鈴⽊⽃輝哉が今季2勝⽬をポール・トゥ・ウインで飾り、2位に佐藤、3位に初表彰台獲得となった熊⾕が⼊った。なお、4〜6位には⽩崎、落合、梅垣が続いた。

緊迫のトップ争いを鈴⽊⽃輝哉が制し2勝⽬ INDPではKENTAROが逃げ切り3勝⽬飾る
緊迫のトップ争いを鈴⽊⽃輝哉が制し2勝⽬ INDPではKENTAROが逃げ切り3勝⽬飾る

⼀⽅、同様にセーフティーカースタートとなったINDPクラスでは、PPにKENTARO、2番⼿中島功、3番⼿DRAGON、4植⽥正幸、5番⼿今⽥信宏、6番⼿にIKARIが続くトップ6。

3周⽬に本格的なレースがスタートすると、すぐさまDRAGONが中島を攻略し2番⼿に浮上。ここからDRAGONがKENTAROを僅差で追⾛するも、KENTAROもなかなか隙を与えず、CHクラス同様INDPクラスでもトップ2台によるマッチレース的な様相となっていった。

⼀⽅3番⼿争いは中島と今⽥が接近戦を展開。さらにその背後では植⽥と齋藤真紀雄も攻防を演じる。

8周⽬、最終コーナーでKENTAROのスリップを奪ったDRAGONは1コーナーでアウトからKENTAROに並びかけるが、⾟くもKENTAROがトップをキープ。

⼀⽅10周⽬には今⽥が中島を捕らえて3番⼿に浮上。背後では植⽥と齋藤も接戦を続け、INDPクラスのトップ6も緊迫した攻防が続いていたが、13周⽬にセーフティーカーが導⼊され、そのままチェッカーを迎えることとなったため、KENTAROがそのまま逃げ切って3勝⽬をマーク。⼀歩届かずDRAGONが2位となり、3位には今⽥。以下、4〜6位に中島、植⽥、齋藤が続いている。

緊迫のトップ争いを鈴⽊⽃輝哉が制し2勝⽬ INDPではKENTAROが逃げ切り3勝⽬飾る
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