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第65回マカオグランプリレポートVol.5
決勝はアクシデント赤旗も宮田が最上位の14位

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 11月18日(日)、いよいよ第65回マカオGPが決勝日を迎えた。
 過去3日間よりは、やや気温が上昇した中で迎えた午後2時50分、最後の決勝に向けて各車がピットを離れてコースイン。恒例のライオンダンスを経て、午後3時34分にレッドシグナルが消灯し、15周で争われる最後の決勝レースがスタートとなった。



 FIA-F4卒業生である5人は、この決勝レースを坪井翔が16番手、大湯都史樹が21番手、笹原右京が22番手、宮田莉朋が25番手、阪口晴南が27番手からスタート。
 マンダリンコーナーを抜け、集団のままリスボアコーナーに向かった5人だが、上位集団の中で複数の車両がリスボアでタイヤバリアにクラッシュ。坪井、宮田、大湯、阪口はこれをなんとか避けたものの、アウト側のラインを採っていた笹原は、僅かに右フロントを接触しながらもアウト側エスケープに逃げることに。これで大きく順位を下げた笹原は、体勢を立て直して山側に向かったものの、右フロントにダメージがあったため山側でスピンを喫し、クラッシュ。なんとかピットに戻ったものの、そのままリタイアとなった。



 一方、リスボアのアクシデントのためにセーフティーカーが導入されたが、1周目を終えて4人のポジションは坪井14番手、大湯17番手、宮田19番手、阪口21番手。
 セーフティーカーは2周続き、レースは3周終了時にリスタートとなったが、この直後リスボアへのアプローチで、坪井の後ろで争っていた2台が交錯し、そのうちの1台がノーブレーキ、ノーコントロール状態となってイン側ガードレール沿いを滑走。折しもターンインを開始した坪井を巻き込む大クラッシュとなってしまい、レースは即刻赤旗中断に。



 運良く、ドライバーふたりと巻き込まれたカメラマン、オフィシャルらは命に別状はなく、レースは午後4時53分にリスタートとなる。
 セーフティーカー先導で再開されたレースは、6周終了時にリスタート。大湯16番手、宮田17番手、阪口19番手から攻防が始まったが、7周目に阪口は20番手に後退。しかし、9周目に1台が山側でクラッシュし、リスボアで大湯を捉えた宮田は15番手、大湯が16番手、阪口が19番手となった。



 ところが、このクラッシュ車両の排除のため、再び10周目にフルコースイエローとなり、11周終了時にレースはリスタート。13周目、宮田は1台をパスして14番手にポジションを上げたものの、大湯は追い上げてきた1台に先行を許し、17番手に。



 結局15周を走りきった3人は、宮田14位、大湯17位、阪口19位でフィニッシュ。残念ながらアクシデントや不運もあり、上位進出はならなかった彼らだが、貴重な経験を手に帰国の途につくことだろう。




 





◼️坪井翔(TOM'S)

「昨日の予選レース同様、スタート直後の位置どりは良かったんですが、結果的には2台がリスボアでクラッシュしたので、自力というよりも混乱を避けられた分だけポジションが上がった感じでした。
 それで14番手に上がったものの、すぐにセーフティーカーが入ってしまったのですが、またきっとリスタートで混乱があるなと思っていましたし、リスタート直後のリスボアで、前でスリーワイドになっていたので危ないなと、少し様子を見ながら進入しました。すると突然後ろから凄い衝撃があって……。
 何が起こったのかよく覚えていませんが、結構離れたところを走っていた2台後ろのマシンが突っ込んできたのがクルマを降りてからわかったので、なぜこのクルマが? と思いました。
 今は痛み止めを打っているので、少し腰が痛い程度ですが、少しヘルメットにも傷があったので、逆に運が良かったのかなと思っています」




◼️宮田莉朋(TOM'S)

「昨日の予選レースでクラッシュして、今日は25番手スタートだったのですが、スタートしてからリスボアまではイン側キープで行けたので、結果的に多重クラッシュを避けてポジションを上げることができました。
 セーフティーカー後のリスタートでまた大きな事故があって、運良くその位置にいなかったのでまたポジションを上げることができました。そのあとは大湯選手をリスボアでパスできたのですが、抜くまでに時間がかかり過ぎてしまったし、昨日クラッシュしたことで気持ち的に行ききれていなかった部分もあったのかなと反省しています。
 その後はなんとか前に追いつきたいとプッシュしたのですが、セットを変えていたもののやはりストレートが苦しくて。来年チャンスがあるならば、そのあたりを改善して臨みたいですね。全体を振り返れば去年よりは成長できたなと思っていますが、反面クラッシュを1回してしまったので、チームの皆さんにご迷惑をお掛けしたのが反省点ですね」



◼️阪口晴南(TODA RACING)

「前日クラッシュしてしまった状態で、今日グリッドにつけたことについて、まずはチームに感謝したいです。
 スタートしてからは、リスボア・ベンドで接触が多いと思っていたので、少しギャップをとって入りました。セーフティーカー中でも前とのギャップをしっかりとっていきましたが、しっかりとタイムを出そうと走っているなかで自分の発見も多くありました。ポジションを上げられるなら上げたかったですが、レースも全体的にそういう雰囲気ではなかったので、タイムを出すことに集中しました。
 今回は資金の面でも、体の面でもいろいろと苦戦することが多かったです。でもここまで考えながらレースをすることは今までなかったですし、昨日まではすごく悩むことも多かったですが、終わってみれば良い経験になったと思います。事前には挑戦するかも悩みましたが、自分に足りないところを痛感させられました。レースだけでなく、人生においても成長できたレースだったと思います」

 

 

◼️大湯都史樹(TODA RACING)

「序盤、クラッシュもありその展開にも助けられ、15番手に上がることができました。それから大きなアクシデントもあり、みんなが慎重なレースになっていたと思います。レース後半は波乱はなかったですね。ただ自分としては、またひたすら抜かれるレースになってしまって。宮田選手にも抜かれてしまい、自分としては差を感じてしまいましたね。
 宮田選手は日本でもやっている相手なので、抜かれたくないと工夫をしたのですが、マンダリンから先で抜かれてしまいました。そんななかでタイヤのピークが使えなかったですし、もっといいフィーリングが序盤から出せたと思うんですよね。バトルはできましたけれど、結局17位という結果で終わったのには、何か原因があると思います。
 初マカオは比較的バトルもできましたが、やはり予選やレースウィーク全体を通じて、ミスもありましたし、組み立て方もタイムの詰め方も、甘かったかもしれません。ヨーロッパ勢と一緒に走りましたが、海外ドライバーのレベルも高いと思いましたし、負けている部分もありました。そういうレベルを経験できたことはこの先のレースにも活きてくると思いますし、このレベルに追いつくために日本でやるときも、いつも気持ちをもってやっていかないと感じましたね」




◼️笹原右京(THREEBOND RACING)

「スタートは普通でしたが、リスボアまで前の集団の中で争っていて、かなりスリップが効いていて。イン側が渋滞していたのでアウトからオーバーテイクをと考えたのですが、自分の前のクルマがタイヤバリアにクラッシュしたクルマに突っ込んでしまって。自分はなんとか避けられたつもりでしたが、その時に僅かに当たった右フロントがダメージを負っていたようで、それが原因で山側のS字の付近でスピンを喫してマシン右側をヒットしてしまいました。
 そのため、スロー走行でピットに戻りましたが、残念ながらそこでリタイアとなりました。
 今週末はなかなか噛み合わず苦しい状況でしたが、その中でも速いヨーロッパのドライバーたちと走ってみて、ここ1〜2年国内で戦ってきましたが、まだそれほど負けていないなと。レースにおいては、グリッドポジションも土俵も自分たちの立っている位置が違うのでなんとも言えませんが……。それでもマシンを頑張って修復してくれたチーム、そしてマカオ参戦に向けてご支援をいただいた方々には、本当に感謝しています」

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