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第65回マカオグランプリレポートVol.3
クラッシュに見舞われ2日目は厳しい展開に

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 11月16日(金)、走行2日目を迎えた第65回マカオGP。事前には一部で雨の予報もあったものの、曇り空ながらも降雨はなく、この日はまず午前11時30分からのFP2からのスタートとなった。
 坪井翔、宮田莉朋、阪口晴南、大湯都史樹、笹原右京の5人のFIA-F4卒業生たちは、この日も難攻不落のマカオ・ギヤサーキットに果敢に挑んだ。



 午前11時30分に開始されたFP2。他のドライバーに混じり、昨日の予選1回目でクラッシュを喫した阪口のマシンも無事に修復され、元気にピットを離れる。


 

 土曜に行われる予選レースのグリッドを左右する公式予選2回目を控えた最後の調整時間とあって、各ドライバーともに精力的に周回を重ねたいところ。
 5人は周回を重ねつつ、時折ピットに戻ると微調整をおこなっては、再びコースに飛び出していく。こうした中、ユーズドタイヤながら前日の予選を上回るタイムを多くのドライバーが刻み始め、まもなく40分間のセッションが終了しようというところで、午後零時09分に大湯が山側のマタニティベンドでクラッシュ。マシン左側にダメージを負ってマシンを止めたことで、赤旗が提示されそのままセッションは終了となった。



 このFP2では坪井が2分11秒765で13番手、宮田が2分12秒837で20番手、笹原が2分13秒559で23番手、大湯が2分14秒469で25番手、阪口が2分15秒931で27番手となっている。



 そして午後3時10分、オンタイムでスタートした予選2回目。このセッションでのタイムと、昨日の予選1回目のタイムとの総合結果により明日の予選レースのグリッドが決まるが、やはり心配された雨はなく、引き続きドライコンディションでのアタックとに。午前のFP2でクラッシュを喫した大湯のマシンもギリギリで修復が間に合い、無事にコースインを果たすこととなった。



 多くのドライバーがユーズドタイヤで走り始める中、日本勢も同様の選択となったが、笹原が2分13秒514の自己ベストを刻んだ直後の午後3時21分、なんと坪井が山側のパイオールでクラッシュ。セッションは赤旗となるが、マシンは左側を中心に大きなダメージを受け、坪井はそこでマシンを降りる。
 セッションは残り28分33秒で午後3時30分に再開となったが、その後上位陣は2分10秒台に突入。この赤旗中断の間にニュータイヤに履き替えた4人は、クリアラップを狙うもののイエローフラッグが頻発したほか、午後3時49分には最終コーナー立ち上がりでクラッシュが発生。このためFCYとなったが、残り6分ほどのタイミングで解除され、再びアタックが始まることに。



 残された短いチャンスの中、トップは9秒台に到達。阪口も自己ベストとなる2分13秒041をマークして20番手に浮上するが、残り2分となったところで山側でクラッシュが発生したのに続き、最後のアタックを敢行していた笹原が最終コーナーでタイヤバリアにクラッシュ。さらにその笹原の車両にジョエル・エリクソンが突っ込んでしまう。このため赤旗が提示された直後にセッションは終了となってしまった。



 この予選2回目の結果は、宮田が2分12秒680で19番手、阪口が2分13秒041で21番手、坪井が2分13秒137で22番手、笹原が2分13秒514で23番手、大湯が2分15秒026で26番手に。
 昨日の予選1回目との総合では、坪井が16番手、宮田が21番手、阪口が23番手、笹原が24番手、大湯が26番手となっているが、予選レースに向けてグリッド降格処分を受けるドライバーがあり、大湯は予選レースを25番手スタートとなる見込みだが、最終のグリッド表は明朝発行予定となっている。



 日本勢にとっては厳しい2日目となってしまったが、クラッシュを喫したドライバーたちが大きな怪我をしなかったことは幸い。まずは明日の予選レースでの挽回に期待したい。







◼️坪井翔(TOM'S)

「FP2ではセット1のユーズドで走ったので、それなりに距離の行ったタイヤでしたが、ペース的には悪くはなく、ダウンフォースをつけていたのでセクター1が伸びていませんでしたが、大きな問題はなく予選2回目にニュータイヤを履けば良いタイムが出るだろうと思っていましたし、むしろ昨日の予選1回目よりも手応えはありました。
 予選2回目は、4輪ユーズドではありますが左側に少し程度の良いタイヤを履いてコースインしました。それによるコーナーごとのバランスの違いはありましたが、4輪ニュータイヤを履けば行けそうなフィーリングでした。ただ、ずっと序盤の2〜3周のペースが遅い傾向があったので、それを解消したいと思い、コースインしてからずっと比較的プッシュしながら走っていたところ、山側で前のマシンに追いついたとき、ダウンフォースが抜ける距離に入ってしまったようで山側の右コーナーに入った時に右フロントを当ててしまい、その反動で左側のガードレールに弾かれてクラッシュしてしまいました」



◼️宮田莉朋(TOM'S)

「初日に比べて速く走るために必要なポイントをFP2で見つけることができたので、それをうまく使って予選2回目にタイムを上げたいと思っていたのですが、結果につなげられなかったことが悔しい気持ちでいっぱいです。
 セクターベストをつなげてきて、最後のところでスロー走行をしてラインを塞いでいるマシンがいて、抜かせてもくれないし、それでアタックをやめることになりタイムも上げられなくなって。そのまま行けば、予選2回目の10番手付近には行けていたはずなんですが……。本当に訳のわからない1日になってしまいました。
 予選2回目は、最初ユーズドタイヤを履いてコースインし、最初の赤旗でニュータイヤに換えて、コース上の良い位置にも入れましたし、タイヤも良い感じにグリップしていたのですが、イエロー区間があったためにタイムを落として周回することになって、ようやくアタックできたところで行く手を阻まれてしまったんです。
 明日の予選レースでは、とにかく生き残ることが大事ですし、1周目のリスボアまでが大きな勝負だと思います。決勝で少しでも前の位置で戦えるように、いいポジションを得ることが大事ですね」



◼️阪口晴南(TODA RACING)

「まずは昨日、遅くまで作業をしていただいたおかげで、今日最初から走ることができたので、チームに感謝しています。フリープラクティス2では、3時間後に予選を控えていることもあり、無理をせずチェックを行い、あまりタイムも気にしないようにチームからも言われていたので、慣熟を兼ねて行っていきました。
 予選2回目では、タイムが出るのも最後だろうし、最初はユーズドで、途中からニュータイヤにしていきました。路面もかなりラバーも乗ってきたので、一発タイムを出そうと最後にまとめたつもりです。ただ、結果的にタイム差はあまり詰め切れませんでしたね。山側の方が詰められる部分は大きいのかもしれませんが、全体的に頑張らなければいけませんね。明日は天候がどうなるか分かりませんが、クラッシュ等がなければ着実に順位は上げられると思うので、焦らずに1周でも多く走らなければいけないと思います。頭を使ってレースをしたいですね」




◼️大湯都史樹(TODA RACING)

「フリープラクティス2では最後にクラッシュしてしまいましたが、攻めた上だから仕方ないと思っています。あのときは前にプレマのマシンが走っていて、どういうラインをとっているのか、走りをしているのかをうしろで学ぼうとついていったのですが、そのセッションの僕のベストを出すという意味でも、頑張ってついていこうとしていましたが、壁にヒットしてしまいました。
 クオリファイ2に向けては、チームが急いで直していただいたのには感謝しているのですが、そのクラッシュの影響が出てしまったのかフィーリングが変わってしまいました。流れを変えてしまった印象ですね。それにまったくクリアラップもとれず……。みんな同じ条件とは思いますけれどね。予選は全体的にうまくいかない印象でした。明日は天気がどうなるかですが、ウエットは得意ですし、もちろんマカオの雨は経験はないですが、自分の強みを出していきたいと思っています。クラッシュだけはしないようにしたいですね」




◼️笹原右京(THREEBOND RACING)

「昨日はバウンスが激しい症状があったのですが、原因が掴めない中で、今日に向けては大幅にセットアップを変更して臨みました。
 FP2ではその症状もかなり改善されていたのですが、たた多少残っていた跳ねる症状を解消する方向で調整をしていって、かなりタイムも右肩上がりで。かなりスリップを使ってのタイムではありましたが、普通に走れば12秒台真ん中くらいのタイムは出そうな状態でしたし、良い流れで予選2回目に行くことができました。
 予選2回目は、昨日予選1回目におろしたものの、あまり使えなかったタイヤでスタートして、良い感触ではあったものの、予選2回目に向けてセット変更した部分が、ややリヤがナーバスな方向に行ってしまって。赤旗が出たことで、片側にニュータイヤを履いたのですが、メリットが全然感じられず……。最後は4本ニュータイヤでアタックしましたが、なかなかチャンスがなく、最後の最後、もう時間がなかったので壁ギリギリのところを攻めながらアタックして、あと少しというところでしたが、最終コーナーでもう完全にマシンがグリップを失ってしまってコントロールを失って……。
 マシンを壊してしまい、チームの皆さんには本当に申し訳なく思います。後から他車に突っ込まれた方のダメージが大きい状態です。後方からの予選レースですが、決勝に向けてのデータを出来るだけ集めつつ、ひとつでも前の順位を狙っていきます」

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